【『MEG ザ・モンスター』予習】動物パニック映画に学ぶサメの分類とその特徴

 

動物パニック映画に登場する代表的な生物と言えばサメ。今回はサメの種類と特徴を映画から学んでいこうと思います。

 

 

サメは9目34科105属509種存在する


一般的なサメのイメージ(出典:パブリックドメイン)

思ったよりも沢山の種類に分類されているんですね。ちなみに、日本近海には9目32科64属130種が生息しており、サメの種類全体を幅広くカバーしています。

サメは凶暴で危険な生物というイメージがありますが、人間に危害を及ぼすとされるのは20~30種で、サメ全体の一割ほどに留まります。動物パニック映画に登場するサメは、もちろん人間に危害を及ぼすサメですから、お目当てのサメはこの一割の中にいそうですね。

 

注目すべきはネズミザメ目

ネズミザメ目は、亜熱帯から温帯まで幅広く分布するサメのグループです。このグループには全長3メートルを超える肉食のサメが揃っており、知名度のあるサメが多数所属しています。

ネズミザメ目の代表的なサメであるニシネズミザメ(出典:パブリックドメイン)

サメは非常に優れた感覚システムを備えています。数キロ先に漂う血液を感知することや、ロレンチーニ器官という感覚器官で、物陰や砂の中に潜む獲物を見つけ出すことが出来るのです。ネズミザメ目に属するサメは、このような能力と鋭い歯を持つ、まさに海のハンターと言えるでしょう。

一般的にイメージする凶暴な人喰いサメと特徴が一致するのではないでしょうか?

 

『ジョーズ』に登場するサメは?

サメ映画で最も有名な作品と言えば、スティーヴン・スピルバーグ監督による1975年のアメリカ映画『ジョーズ』ではないでしょうか。
元祖人食いサメ映画と言っても過言ではない作品(出典:『ジョーズ』ユニバーサル・ピクチャーズ)

『ジョーズ』とは

平和なビーチを襲う巨大人食い鮫(ホホジロザメ)の恐怖と、それに立ち向う人々を描いた作品である。(出典:Wikipedia)

ということで、こちらの作品に登場するサメはホオジロザメでした。ホオジロザメはネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属に分類されるサメです。やはりネズミザメ目に分類されるサメでしたね。

「ブルース」の製作風景(出典:『ジョーズ:インサイド・ストーリー』Courtesy Stage 3 Production )

『ジョーズ』がホホジロザメに与えた影響は大きく、この作品により、人食いザメとしてのイメージが確立され、ついにはMan eater sharkと呼ばれるまでになりました。この作品以降、ホホジロザメをモデルにした人食いザメ映画が量産されることになります。

ちなみに、『ジョーズ』にはホホジロザメだけではなく、イタチザメも登場します。ビーチで観光客を襲った犯人として最初に捕えられたサメがイタチザメでした。

 

ホホジロザメの基本データ

(出典:Photo by Terry Goss)

平均的なホホジロザメの体長は4.0-4.8メートル、体重680-1100キログラム。世界中の海に幅広く分布し、日本近海にも生息しています。特にメキシコ・ハワイ間に多く生息し、この一帯はホホジロザメ・カフェとも呼ばれています。

他のサメと違い、主に沿岸部を回遊するサメなので、人間との遭遇率が高く、人間を襲った記録が最も多いサメとなっています。しかし、気性が荒いわけではなく、アザラシやオットセイと見間違えて襲うと考えられており、こちらから危害を加えない限りは基本的に襲ってきません。

 

サメ映画はほとんどホホジロザメ?

『ジョーズ』以降、ホホジロザメが登場する動物パニック映画はいくつも製作されています。というか、サメの種類に言及がないサメ映画は、ほとんどホホジロザメがモデルと考えて良いでしょう。実際に人間を襲った記録が最も多いサメであること、そしてなにより『ジョーズ』の影響が大きすぎたのです。

取り残されてたダイバーがホホジロザメに襲われる映画(出典:『オープン・ウォーター』ライオンズゲート)

海面に上ヒレを突出し、対象の周りをグルグルとまわりながら様子を見るシーンはお馴染みですよね。自分の真下を凶暴な人食いザメが泳いでいるという状況は、もはやホラー映画に近い恐怖を演出してくれます。

岩場に取り残された美女によるサバイバル映画(出典:『ロスト・バケーション』© 2018 SONY PICTURES DIGITAL PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.)

 

アオザメがモデルの映画を発見!

1999年公開の映画『ディープ・ブルー』ではアオザメが登場します。

(出典:『ディープ・ブルー』 ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ)

『ディープ・ブルー』とは

海上のハイテク研究所を舞台に、高度な知能を持ったサメとその研究所に閉じ込められた人々の死闘を描いたアクション・サスペンス。(出典:映画.com)

アオザメの脳細胞を利用し、アルツハイマーの新薬を開発する研究所が舞台です。サメの高い知能に注目するという切り口から、サメ映画の新しい側面を見出したと言えるでしょう。

ちなみに、『ジョーズ』に登場したイタチザメがこちらでも登場します。しかも、全く同じナンバープレートを加えているので、どうやらオマージュのようですね。他にも、両作品を見た人がニヤッとするような仕掛けがいくつも隠れています。

 

アオザメの基本データ

(出典:パブリックドメイン)

平均的な成魚は全長約3.2メートル、体重60-135キログラム程度。ネズミザメ目ネズミザメ科に属するサメで、世界中の暖海域に広く分布します。

サメ映画のレギュラー、ホホジロザメに比べると小ぶりでスリムな体型ですね。しかし、アオザメは気性が荒いことで知られており、人間にとっては非常に危険なサメの一種です。外洋性のため、人間を襲った記録は少ないですが、決して侮ることのできないサメですね。

 

一応、イタチザメの基本データも

(出典:photo by Albert kok )

成熟帯は全長 226-290 cm、重量は400 kg前後。地中海など一部の地域を除き、世界中の温帯・熱帯海域に分布し、日本近海でもおなじみのサメです。

イタチザメは、ホホジロザメに次いで、人間に危害を加えた記録が多いサメです。また、なんでもかんでも食べてしまう習性から「ヒレのついたゴミ箱」とも呼ばれているんだとか。ナンバープレートを飲み込んでしまうイタチザメがいても全く不思議じゃないということですね。

意外にも、人食いザメの特徴を満たしているイタチザメ。この種を主役に据えた作品が作られても良いような…

 

絶滅したはずのメガロドンの映画が近日公開!

メガロドンは約1,800万年前から約150万年前に生息した巨大なサメです。その大きさはホホジロザメよりはるかに大きいと推測されています。

メガロドンの化石(出典:パブリックドメイン)

この絶滅したはずの巨大ザメが登場する映画が、ジョン・タートルトーブ監督による『MEG ザ・モンスター』です。この巨大ザメと対峙するのは、あのジェイソン・ステイサム。なんだかとんでもない映画になりそうですね。

(出典:YouTube 『MEG ザ・モンスター』予告編 2018年)

『MEG ザ・モンスター』は2018年9月7日(金)公開です。

 

 

 

 

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