『この世界の片隅に』を生み出したクラウドファンディングとは?

大ヒットしたアニメーション映画『この世界の片隅に』

あらすじ

どこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。 すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。

Firmarks

監督を務めるのは片渕須直。

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主な監督作品に『アリーテ姫』、『マイマイ新子と千年の魔法』など。

宮崎駿とも親交があり、『魔女の宅急便』では、宮崎駿復帰までの間、代理で監督を務めたこともあります。航空ジャーナリスト協会会員という顔を持ち、今作にもその知識の深さが活かされました。

原作はこうの史代の同名漫画。

全3巻が発売中(@こうの史代/双葉社)

実写映画化もされた『夕凪の街 桜の国』などで知られる漫画家です。今作では、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。

この二人は、NHKの東日本大震災の復興支援プロジェクトの一つである『花は咲く』(アニメーション版)で共演を果たしています。

そして、圧巻の受賞歴と相次ぐ絶賛レビュー

大ヒット作『君の名は。』を抑えて、第40回日本アカデミー賞/最優秀アニメーション作品賞を受賞。その他にも、第90回キネマ旬報ベスト・テン/日本映画第1位や、第71回毎日映画コンクール/日本映画優秀賞など数々のタイトルを受賞。批評家のみならず、観客からの評価も非常に高い作品です。

片渕監督もブルーリボン賞/監督賞を始め、数々の映画祭で監督賞を受賞。

もともと限られた映画館でしか上映していなかった今作ですが、地方の映画祭で高評価を受けたり、著名人の口コミによって、あっという間に全国上映に拡大されました。

今はSNSがありますから、こういった良作が世に広まるのも早いですね。

まだ見ていない方はとりあえず予告編をどうぞ。

優しいタッチで温かみのある絵ですね。

クラウドファンディングで製作された

この作品が話題を呼んだ一つにクラウドファンディングによって製作されたという点があります。

クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは

不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる

(Wikipedia)

当初の目標金額は2,160万円でしたが、それを大きく上回る3,912万の支援金を集めました。支援者数は3374人で、これは国内クラウドファンディングの過去最高人数です。

集められた資金はスタッフ確保のために使われました。

ちなみに、クラウドファンディングは、支援してくれた人に何らかのリターンを与えることが一般的です。例えば、製品であれば、それが商品化された際の完成品や割引など。

今回のプロジェクトのリターンは以下のようになっています。

10,800円コースが1993人と最も人気が高くなっています。映画のエンドロールに自分の名前がクレジットされるなんてなかなか経験できることではありませんから、集中したのも頷けますね。

『この世界の片隅に』第2弾プロジェクト!

前回のプロジェクトが成功し、映画が製作されました。これまでも述べた通り、国内で上映が始まるやいなや大ヒットしました。

そこで、今度は海外にもこの作品を届けようと、片渕監督の海外への渡航費用・滞在費用を集めるプロジェクトが立ち上がりました。

結果はこれまた大成功。目標金額1,000万に対して3,200万円を集めました。

人数制限がなければもっと多額の資金を集めたでしょうね。

主なクラウドファンディングサービス

Makuake(マクアケ)

『この世界の片隅に』プロジェクトが立ち上がったサイトです。

元々はサイバーエージェントの新サービスとして事業開始。順調に成長し、つい最近上場を果たしています。多種多様で思わず興味がひかれるようなプロジェクトがたくさんあります。

https://www.makuake.com/

READYFOR(レディーフォー)

「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」コンセプトのもと、1万件以上のプロジェクトを掲載。地方自治体やNPO団体とのコラボなど、社会貢献的な側面の強いプロジェクトが多くあります。

リターンの無い寄付型クラウドファンディングが実施できることも特徴です。こちらは寄付金控除の対象にもなります。

https://readyfor.jp/

MOTION GALLERY

映画好きなら見逃せないのがこちらのクラウドファンディングサービス

芸術や文化をはじめとした社会を豊かにしより良い未来を築いていくプロジェクトを応援しているサービスです。映画製作などに関わる資金を集めるプロジェクトが多く掲載されています。

次なる『この世界の片隅に』が生まれるとしたらこのサービスではないでしょうか。

https://motion-gallery.net/

Kickstarter

アメリカ発、世界的にも有名なクラウドファンディングサービス。

日本からの支援では、税金の関係など国内サービスより手間がかかりますが、観たこともない製品のプロジェクトが多く、新しいもの好きにはオススメなサービス

https://www.kickstarter.com/

この世界の片隅に prime video

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