SF小説界の権威 フィリップ・K・ディック原作のおすすめ映画化作品

フィリップ・K・ディックとは

1928年-1982年に活躍したアメリカ人作家。44編の長編と122編の短編作品を発表し、そのほとんどがSF雑誌に掲載された。代表作には、ヒューゴー賞を受賞した『高い城の男』や『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』など。

この人の名前は映画好きなら一度は見たことあるはず。

おすすめ映画化作品

『ブレードランナー』

原作は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。いわずと知れたディックの代表作。

2019年に37年ぶりに再販されたドリュー・ストラザン氏が手掛けるポスター

P・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に、近未来を舞台に展開するアンドロイドたちの物語を描いたSFサスペンスで、その卓越した近未来描写により、多くのファンを持つカルト作品。植民惑星から4体の人造人間=レプリカントが脱走した。彼らの捕獲を依頼された“ブレードランナー”デッカードは、地球に潜入したレプリカントたちを追うが……。

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人間とは?人間とアンドロイドの違いは?

大幅に改編はされていますが、巨匠リドリー・スコットが手掛けたこの映画は、原作の持つ哲学的なテーマで多くのファンを魅了しました。

2017年にはドゥニ・ヴィルヌーヴによって続編が製作。主人公デッカードは引き続きハリソン・フォードが務め、リドリー・スコット監督も製作総指揮として名を連ねている正統な続編です。

『トータルリコール』

こちらもお気に入りの作品です。原作は「追憶売ります」

「ロボコップ」のポール・ヴァーホーヴェンがフィリップ・K・ディックの短編小説『追憶売ります』を基に描いたSF・アドベンチャー。西暦2084年。火星の夢にとりつかれた一人の技師が、夢による疑似体験を受けようとした事から何者かに命を狙われ始める。今の記憶が植え付けられた物である事を知った男は本当の自分を探すため火星へ飛び立つ……。

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原作は数十ページ程度の短編なので、かなり肉付けされているのがホントのところ。

主演をアーノルド・シュワルツェネッガーが務めたこともあって、かなりアクションSF寄りに仕上がっています。さらに、監督はポール・ヴァーホーヴェンでバイオレンス味もプラス。

ただ、記憶を植え付ける設定や、火星の歓楽街のヴィジュアルなど、ディックのSF観の再限度は高いと思います。

こちらも、2012年に同名リメイクされています。ヴァーホーヴェン版が強烈すぎて影の薄い作品ですが、主演のコリン・ファレルの方が原作の雰囲気には合っているかも。

『マイノリティ・リポート』

ついにSF映画の巨匠がメガホンをとった。原作は同じく「マイノリティ・リポート」

西暦2054年、ワシントンDC。政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として、ある画期的な方法を採用し、大きな成果をあげていた。それは、“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者によって未来に起こる犯罪を事前に察知し、事件が実際に起きる前に犯人となる人物を捕まえてしまうというもの。ジョン・アンダートンはその犯罪予防局のチーフとして活躍していた。しかし、ある日、ジョンは自分が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知されたことを知る。一転して追われる立場になったジョンは、自らの容疑を晴らそうと奔走するのだが…。

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スティーブン・スピルバーグが実写化。さらに、主役を務めるのはトム・クルーズ。おまけに音楽はジョン・ウィリアムズが担当しています。この隙のない布陣でもちろん映画は大ヒットし、日本でもたびたびテレビ放映されています。

アクション・シーンが追加され、ハリウッド大作に仕上がった今作は、またもディック原作とは雰囲気が違いますが、名SF映画なのは間違いなし。

まだまだある、ディックのメディア化作品

100本以上の短編を著したディックの作品は、没後も続々と映画化されています。正直、名作から凡作まで玉石混合ですが・・・

現在確認できる作品をリスト化しました。『』内は原作名。

  • バルジョーでいこう! 『戦争が終わり、世界の終わりが始まった』
  • スクリーマーズ 『変種第二号』
  • クローン 『にせもの』
  • ペイチェック 消された記憶 『報酬』
  • スキャナー・ダークリー 『暗闇のスキャナー』
  • NEXT -ネクスト- 『ゴールデン・マン』
  • アジャストメント 『調整班』
  • Radio Free Albemuth 『アルべマス』

ヒューゴー賞を受賞した『高い城の男』はAmazonプライムで2015年からドラマシリーズがスタート。

現在シーズン4まで配信されている

コレクションしたくなる新装版が登場

フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」装丁等 (2012)

土井 宏明さんというアートディレクターの方がデザインしたシリーズ。洗練されたデザインで統一感もあり、全部集めたくなりますね。

この新装版については情報が少なく、どの作品が新デザインになっているのかや、発売日のスケジュールなどが明らかになっていません。

早川書房というSF小説好きなら誰もが知っている出版社があるのですが、こちらの出版社が創立70周年を記念した「ハヤカワ文庫補完計画」で何冊か発表されてはいるのですが。

とりあえず代表作はAmazonで手に入ります。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF 229)

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)            

ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)            

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