日本の傑作マンガ『AKIRA』、ハリウッド実写化への困難な道のり

世界的中に多くのファンを持つコミックス

1982年から1990年に週刊ヤングマガジンにて掲載された大友克洋によるSFマンガ。 第三次世界大戦により荒廃したネオ東京を舞台に、不良少年たちが活躍するストーリー。

第三次世界大戦、2020東京オリンピックなど、たびたび未来を予知しているとして最近でも話題になっていますね。

AKIRA 全6巻完結セット(KCデラックス)

完成度の高いアニメ映画版

あらすじ

1988年、関東地区に新型爆弾が使用され、第3次世界大戦が勃発した――。2019年、ネオ東京。金田をリーダーとするバイクの一団は進入禁止の高速道を疾走していた。しかし、先頭にいた島鉄雄は突然視界に入った奇妙な小男をよけきれずに転倒、負傷する。小男と鉄雄は直ちに現れたアーミーのヘリに収容され飛び去ってしまった。翌日、鉄雄を捜す金田は、少女ケイと出会う。彼女は反政府ゲリラの一員で“アキラ”という存在を追っていた。その頃、鉄雄はアーミーのラボで強力なクスリを連続投与され、不思議な力を覚醒し始めていた…。

allcinema ONLINE

1988年に製作。当時としては破格の10億円の製作費をかけ、総セル画枚数約15万枚を誇るジャパニメーションです。

本作はイギリス・アメリカを中心に世界中に輸出され、各国のクリエイターに大きな衝撃を与えました。それまでは子供向けというイメージの日本アニメをサブカルチャーにまで押し上げることに成功した作品一つです。実際にハリウッド・リポーター選出の「大人向けアニメ映画ベスト10」において4位にランクインしており、世界的に根強い人気があります。

特に有名なのが、主人公金田がバイクを運転する冒頭シーン。

3:55あたりのシーンなんか特に有名で、様々な作品でオマージュされています。

ポピニカ魂 AKIRA アキラ 金田のバイク 東京モーターショー限定版

ついに実写化の噂が・・・

『AKIRA』の実写化については、これまで何度か発表されていますが、現在のところ実現されておりません。

これまでの実写化に向けた困難な道のりをまとめてみました。

2002年

まず、最初に企画が立ち上がったのは2002年。アメリカでもカルト的人気を誇る『AKIRA』を、あのワーナー・ブラザーズが実写化すると発表しました。

Mandatory Credit: Photo by Rob Latour/REX/Shutterstock (8155106at) Stephen Norrington and Stephen Dorff ‘Wheeler’ film premiere, Arrivals, Los Angeles, USA – 30 Jan 2017

監督は、『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』や『ブレイド』で知られるスティーヴン・ノリントン。当初の予定では、原作の雰囲気を保ちながら、西洋風にアレンジを加えると伝えられました。今思うと、ちょっと地雷集がしますね・・・

しかし、この企画はいつの間にか立ち消えになってしまいます。結局正式な発表もありませんでした。

2004年

2004年には『ヴィドック』、『キャットウーマン』で知られるピトフが実写化を進めているとの情報がありました。これは大友監督がインタビューで答えたものですが、こちらはそもそも正式な発表がありませんでした。

2008年

二度目の正式な企画は、またもワーナー・ブラザーズから。製作を請け負うのはレオナルド・ディカプリオの個人会社Appian Wayであり、今度こそは・・・と期待が高まりました。

監督を務めるのはルアイリ・ロビンソン。当時はほぼ無名の監督ですが、2013年に『ラスト・デイズ・オン・マーズ』というSF映画を監督しています。

この発表の前年には、日本のおもちゃが題材となった『トランスフォーマー』が大ヒットし、日本発のオタク文化がトレンドになりつつありました。

しかし、製作は難航。一時中断が発表され、監督のルアイリ・ロビンソンは降板してしまいます。

2009年~2016年

レオナルド・ディカプリオがプロデュース権を握り続けたこの間、多くの監督や脚本家が入れ替わりました。『ザ・ウォーカー』のヒューズ兄弟や、リーアム・ニーソンとのタッグでお馴染みのジャウム・コレット・セラ、実写ドラマ『デアデビル』のマルコ・ラミレス、『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンなどなど。

しかし、いずれの企画も頓挫。日本アニメの大ファンであるディカプリオのこだわりなのか、なかなか実写化が実現しません。

また、この間真偽不明な噂がいくつもありました。毎回話題になるため作品のカルト性が増して、実写化がさらに困難になっていきます。

2019年

この年ワーナーブラザーズから正式発表。気になる公開日は2021年5月21日(米国)と報道されました。公開日まで確定したのは今回が初めてとなります。

監督は『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティで、以前から噂されていた人物です。マーベルスタジオの新作や、スター・ウォーズのドラマ作品を担当してきた腕利きの監督で、彼なら『AKIRA』の実写化を成功へと導いてくれるかもしれません。

2019年秋にはカリフォルニアで撮影が始まっているとの噂もあり、いよいよ現実味を帯びてきました。

4Kリマスターの劇場上映が決定!

2020年3月13日(金)~16日(月) に開催される国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2020(TAAF2020)」で『AKIRA』の4Kリマスターが上映されることになりました。公開から30年以上経って初の4Kリマスターです。

上映日時
2020年3月14日(土)11:00~13:30

会場
グランドシネマサンシャイン(東京都豊島区東池袋1丁目30ー3 キュープラザ池袋 4F)

料金
大人・学生以下共通:1,500円(当日券は+200円)

トークショーゲスト
井上俊之(アニメーター)、沖浦啓之(演出・アニメーター)

東京アニメアワードフェスティバル2020公式HP

2021年はまだまだ先ですね。とりあえずこの機会にアニメ版をおさらいしてみてはいかがでしょうか。

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