映画俳優に転向して大スターとなった元プロスポーツ選手たち

ハリウッド映画はやっぱりアクション

ハリウッド映画と言えば、アクション映画をまずイメージする方が多いのではないでしょうか。

たとえば、2019年製作のアメリカ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』。ハリウッドの人気アクション超大作シリーズである『ワイルド・スピード』のスピンオフ的な作品です。スーパーカーがずらりと並び、カーチェイスが繰り広げられる本作は、世界中で大ヒットしました。

元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と元FBI特別捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、政府から協力要請を受ける。内容はデッカードの妹で、肉体を改造したテロ組織のリーダー・ブリクストン(イドリス・エルバ)に襲われて行方不明になっているMI6エージェントのハッティ(ヴァネッサ・カービー)を保護するというものだった。ハッティが取り戻した人類の半分を死滅させるウイルス兵器の回収を最優先するため、二人は渋々組むことにする。

シネマトゥデイ 

ワイルド・スピード/スーパーコンボ (字幕版)

本作では、ハリウッドを代表するアクションスターがW主演しています。ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムです。実はこの2人にはある共通点があります。

それは、2人とも元プロスポーツ選手だということ。

ハリウッド・アクションといえば、筋骨隆々の男たちが離れ業を繰り広げるイメージですが、元プロスポーツ選手だと聞けば納得できますよね。リアルなアクションを求めて、スポーツ選手を起用しようとするところが、ハリウッドのすごいところです。

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代表的なスポーツ選手出身のハリウッド俳優

実は、ハリウッドで活躍するアクション俳優には、スポーツ界出身の方が意外と多いんです。マニアックな俳優まで含めると、キリがないので有名な方をとりあえずご紹介。ゲスト出演やカメオ出演のみの方も多数いますからね。

ドウェイン・ジョンソン

THE TITAN GAMES — “West Region Premiere: NFLs Victor Cruz and Stuntwoman Jessie Graff” Episode 205 — Pictured: Dwayne Johnson — (Photo by: Steve Dietl/NBC/NBCU Photo Bank via Getty Images)

元プロレスラー。現役時代は、「ザ・ロック」と呼ばれ、身長196、体重116㎏(公表値)という恵まれた体格を武器に、数々のタイトルを獲得。1998年にはWWF世界王者決定トーナメントを26歳と史上最年少で制しています。

もともとスター性があったので、『スタートレック:ヴォイジャー』、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』等にゲストで出演し、これをきっかけに映画俳優に転向しました。その後、『スコーピオン・キング』で初主演を務めると、続々とヒット作の主演に抜擢されるように。現在では、肉体派アクション俳優としての地位を確立し、ハリウッド俳優年収ランキングでも常連となっています。

ジェイソン・ステイサム

元水泳の飛びこみ選手。現役時代はイギリスの代表チームに所属していました。25歳の時に飛込競技を引退し、一度ファッションモデルに転向しています。この時フレンチ・コネクションというモデル会社と契約しており、この会社がガイ・リッチー初期作の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のスポンサーでした。このような経緯で所属モデルであったステイサムが映画俳優デビューを果たします。

その後、『トランスポーター』シリーズで主役に抜擢され、アクションスターへと成り上がりました。イギリス出身ということで、アクションだけでなくサスペンスやハードボイルド系の作品にも多く出演しています。

アーノルド・シュワルツェネッガー

元ボディビルダー。15歳で重量挙げを始め、20歳の時にはミスター・ユニバースのタイトルを獲得。現役時代、ミスター・オリンピアを7度優勝するなど、ボディビル界の歴史に残る偉人です。

引退後、鍛え上げられた肉体とルックスを武器に映画界に進出。まず、『コナン・ザ・グレート』で大ブレイクすると、ジェームズ・キャメロン監督の代表作『ターミネーター』に主演。世界各国でその名を知らない人はいない大スターとなりました。

2003年にはカリフォルニア州知事に当選し、政界にも進出。2011年に知事としての任期を満了し、俳優業に復帰しています。

カート・ラッセル

この方はちょっと珍しいパターンです。

父親のビング・ラッセルが俳優だったこともあり、子役の頃から『テニス靴をはいたコンピューター』などディズニー映画に数本出演しています。その後、いったん野球選手に転向。実は父親もプロ野球選手であり、もともと才能があったようです。マイナーリーグでしばらく活躍しますが、肩の故障で引退。1970年代にはアクション俳優として映画界に復帰しました。

アクションだけでなく、演技にも定評があります。『遊星からの物体X』など、ジョン・カーペンター監督の作品でよく見る俳優さんですね。

チャック・ノリス

空手家出身。アメリカ空軍現役時代から国内トーナメントを総ナメし、退役後には世界プロフェッショナル空手選手権ミドル級チャンピオンとなり、そのままタイトルを6年間保持しました。現在でも、世界的な空手競技団体の重役を務めるなど、指導者としても功績を残しています。

映画出演のきっかけはブルース・リー映画でした。スタントマンとして出演するうちに、『ドラゴンへの道』の敵役に抜擢され俳優デビュー。以降数多くの本格アクション映画に出演。

ジャン=クロード・ヴァン・ダム

10代のころから空手やキックボクシングの大会に出場し始め、1979年には世界空手選手権を優勝。生粋の格闘家です。また、他にもクラシック音楽、絵画、カーリング、バレエ、ボディビルにも精通するなど、心技体を兼ね備えるアスリートです。

同じ空手家で映画俳優としても成功していたチャック・ノリスの付き人をしており、映画プロデューサーの目に留まったことで俳優デビュー。有名作に『ユニバーサル・ソルジャー』シリーズや『ハード・ターゲット』など。

ジーナ・カラーノ

アメリカの総合格闘家。大学在籍中にダイエットのためムエタイを始めたところ才能を開花、2006年に総合格闘技デビュー。その後、ビッグマッチをいくつかこなし、短いキャリアではありますが、黒星は2009年のStrikeforceメインイベントのみ。

俳優デビューは2009年の『ブラッド & ボーン 真拳闘魂」。2011年にはスティーブン・ソダーバーグ監督のスパイ・アクション映画『エージェント・マロリー』の主演に抜擢されています。その後、『ワイルド・スピード』シリーズや『デッドプール』などのヒット作にも出演するなど活躍中です。

2010年製作『エクスペンダブルス』は元スポーツ選手が大集結!

ハリウッドを代表するアクションスターであるシルヴェスター・スタローンがプロデュースした映画『エクスペンダブルズ』。

この映画、脚本自体はあまり評価されていませんが、とにかくキャスト陣が豪華で話題となりました。新旧アクションスターが終結していて、ハチャメチャ劇を繰り返すとんでもない映画です。

自らをエクスペンダブルズ(消耗品)と名乗る凄腕傭兵部隊は、ソマリアの凶悪な武装海賊を討伐したあと、南米のビレーナという島国の軍事独裁政権を打倒するために現地へと赴く。だが、そこではかつてない危機が彼らを待ち受けていた……。

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エクスペンダブルズ (吹替版)

まず、シリーズ第1作目の『エクスペンダブルズ』では、監督であるシルヴェスター・スタローンをはじめ、上記で紹介したジェイソン・ステイサムや、中国全国武術大会で5年連続優勝した経験をもつジェット・リーらが出演。また、空手世界選手権でスウェーデン代表を務めたドルフ・ラングレンや、元プロボクサーのミッキー・ロークが脇を固め、ブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツェネッガーもゲスト出演しています。

東欧バルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機からデータボックスを回収する仕事を引き受けた、バーニー(シルヴェスター・スタローン)が率いる傭兵部隊エクスペンタブルズ。だが、ヴィラン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)をリーダーとする武装グループの襲撃を受け、データボックスを奪われた上に、メンバーの一人を失ってしまう。ヴィランたちが、ボックスに収められたデータから旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムを見つけ出し、他国に売ろうとしていることを知ったエクスペンタブルズは、仲間の復讐(ふくしゅう)を果たすためにも彼らに戦いを挑んでいく。

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エクスペンダブルズ2 (吹替版)

1作目のヒットを受けて2012年に製作された『エクスペンダブルズ2』では、上記で紹介済みのチャック・ノリスと 、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが新キャラクターとして追加。さらに、総合格闘技界のレジェンド的存在ランディ・クートゥアや、元アメフト選手のテリー・クルーズなども招集されました。

傭兵(ようへい)軍団エクスペンダブルズを率いるバーニー(シルヴェスター・スタローン)のもとにCIAのドラマー(ハリソン・フォード)が現れ、あるミッションを下す。それは、エクスペンダブルズを結成した仲間だったものの悪の道を進んだストーンバンクス(メル・ギブソン)の身柄確保だった。ニューヨーク、モスクワ、ブカレスト、メキシコ、アフリカで激しい追撃と攻防を展開するが、バーニーの戦術を知るストーンバンクスに苦戦を強いられる。仲間の身を案じ、バーニーはエクスペンダブルズの解散と新チーム結成を考えるが……。

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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(吹替版)

2014年に公開された最新作『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』では、アントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプス、ハリソン・フォード、メル・ギブソンらが出演決定。豪華なスター俳優の追加に盛り上がりを見せる中、総合格闘家のロンダ・ラウジーや、プロボクサーのビクター・オルティスら実力派もしっかりメンバー入り。

主役から脇役までスポーツ界からの出演がこれだけ多い映画は他にありません。多すぎて、すべてのキャストにアクションシーンが与えられていないほど。本末転倒な気もしますが、本作を機に本物のアクション俳優がますます活躍してくれるといいですね。

第3作から少し時間が空いていますが、スタローンのやる気次第だと思いますので、まだまだ次回作も期待できると思います。

ちなみに・・・日本で活躍する元スポーツ選手俳優

邦画で代表的なアクション映画といばどの作品でしょうか?やはり、『るろうに剣心』シリーズなどのコミック原作映画が多い気がします。出演する俳優はいずれも二枚目かジャニーズとなることが一般的ですね。

それでも、スポーツ界から転向した役者さんについて調べてみると、少ないですが何名かいらっしゃいました。

江角マキコ

1985年に日本たばこ産業女子バレーボールチーム(現Vリーグ・JTマーヴェラス)に入団し、バレーボール選手として活動。右肩の故障で引退後、ファッションモデルに転向。この流れで1955年に映画『幻の光』で役者デビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。

1998年のTVドラマ『ショムニ』のイメージが強いですね。2017年には芸能界を引退しています。

赤井英和

浪花高校にてボクシングを始め、インターハイに出場。アジアジュニアアマチュアボクシング選手権優勝の経験を持つ。プロ入り後は、ジュニアウェルター級全日本新人王を獲得し、その攻撃型のスタイルから「浪花のロッキー」の異名をとる。

1988年に映画『またまたあぶない刑事』へゲスト出演したことを機に芸能界デビュー。阪本順治監督の『どついたるねん』では主演を務めました。熱血な役柄が多い印象です。

日本では、身体能力を活かすというよりは、演技を買われて俳優業をしている方が多いようですね。近年では、俳優に転向する方は少なく、バラエティ番組などでタレントとして活躍される方が多い印象です。

やっぱりアクション映画はハリウッドの方が強いですね。『エクスペンタブルズ』観ましょう。

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