『ブルージャスミン』 虚栄という名の花

 

 

『ブルージャスミン』

 

 

表面(アカデミー賞ノミネート)

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表面(アカデミー賞受賞)

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2013年 アメリカ

監督:ウディ・アレン

出演:アレック・ボールドウィン ケイト・ブランシェット ルイス・C・K ボビー・カナヴェイル アンドリュー・ダイス・クレイ サリー・ホーキンス ピーター・サースガード マイケル・スタールバーグ タミー・ブランチャード マックス・カセラ

 

 

裏面(アカデミー賞ノミネート)

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裏面(アカデミー賞受賞)

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あらすじ

サンフランシスコの空港に美しくエレガントな女性が降り立った。彼女は、かつてニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたジャスミン(ケイト・ブランシェット)。しかし、今や裕福でハンサムな実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活も資産もすべて失い、自尊心だけがその身を保たせていた。 庶民的なシングルマザーである妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)の質素なアパートに身を寄せたジャスミンは、華やかな表舞台への返り咲きを図るものの、過去の栄華を忘れられず、不慣れな仕事と勉強に疲れ果て、精神のバランスを崩してしまう。 やがて何もかもに行き詰まった時、理想的なエリート外交官の独身男性ドワイト(ピーター・サースガード)とめぐり会ったジャスミンは、彼こそが再び上流階級にすくい上げてくれる存在だと思い込む。 名曲「ブルームーン」のメロディに乗せて描かれる、あまりにも残酷で切ない、ジャスミンの運命とは。(Filmarks)

 

 

ソーシャライトと呼ばれる人々

 

今作では主人公のジャスミンが、俗にいうソーシャライト階級から没落していく様子が描かれます。

ソーシャライトないしソーシャライツ(Socialite)は社交界の名士の意。 主にアメリカで用いられる用語、アメリカ英語の言葉である。(Wikipedia)

 

チャリティーパーティーなんかに参加している金持ちといったイメージですね。こういった階級の人々は、資産家の家に生まれ、その財産で暮らしているため、自分で仕事をしていないことがほとんど。

最近では、その影響力からモデルとして活躍したり、最先端ファッションを発信したりしています。

モデルとしても活躍するポピー・デルヴィーニュは代表的なソーシャライトと言える(Photo Getty Images)

 

華やかで高貴なイメージのあるソーシャライト。

一方、働きもせず一族の財産で悠々と暮らしているというイメージあるからでしょうか、たびたびゴシップ誌などのメディアで私生活が取り上げられ、中傷されていますよね。

お騒がせ女王パリス・ヒルトンはヒルトンホテル創始者の孫にあたる(Photo by Eva Rinaldi)

 

他人の不幸は蜜の味。

しかも、社交界から転落していくというストーリーは、一定の興味を引くテーマであると言えるでしょう。

 

 

『欲望という名の電車』との比較

 

この映画に対する海外の批評家のレビューでよく目にするのが、『欲望という名の電車』という作品。

テネシー・ウィリアムズによる戯曲。1947年にブロードウェイで初演された。ニューオーリンズを舞台に、落ちぶれた名家出身の女性が、妹とその夫が住む家に居候し、隠していた過去を暴かれ、破滅するまでを描いている。(Wikipedia)

ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド出演で映画化もされている。監督はエリア・カザン( (c) Warner Bros./ Photofest / ゲッティイメージズ)

ウディ・アレンの映画が、このような作品と比較がされていることにびっくりです。『欲望という名の電車』という作品は、なかなかシリアスな内容で、名作ではありますが、万人受けはしない作品ですからね。

ウディ・アレンがどう仕上げてくるのか気になります・・・

 

 

名曲『ブルームーン』を聞いてみよう

 

『ブルームーン』はスタンダードナンバーで、数多くのアーティストによってカバーされています。中でも最も有名なThe Marcels版をどうぞ。

ウディ・アレンっぽいなと思ったの私だけじゃないはず。

 

 

予告編

 

 

ジャスミンは再び返り咲くことができるのか?

あの気の強そうなケイト・ブランシェットが、いつにも増して気の強そうな女を演じていますね。転んでもただでは起きなさそうです。

 

 

鑑賞後レビュー(※ネタバレを含みます

 

堕ちたセレブのもがき様。

 

笑い事ではないと思うんですよ。夫が詐欺で捕まり、息子には見離され、一文無しになってしまうんですから。

それでも、どこか面白い。しかも嫌味なく(ジャスミンを陥れて嘲笑う訳ではなく)笑える。

ウディ・アレンのなせる技だなぁ。

 

もう見ていて痛いほどにボロボロなのに、それでも這い上がろうとするジャスミンは、確かにみじめかも知れない。

でも、応援してしまう。それは主人公だからとかそういう理由じゃない。

 

ジャスミンの傲慢な一挙一動で、やっぱり彼女を応援する気持ちは間違いかもしれない…と不安になってきたところで、今まで隠されていた事実がお披露目される。

救われます。彼女は善人でも計算高くもなく、ただのジャスミンでした。

「あなたは間違っていないよ」と、ウディ・アレンに肩をポンと叩かれたような気さえする。

人間讃歌なんですね。これは。

 

 

 

 

 

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