『寄生獣』日常は、ある日とつぜん、食べられた。

 

 

『寄生獣』

 

 

表面

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2014年(日本)

監督:山崎貴

出演:染谷将太 深津絵里 橋本愛 東出昌大 大森南朋 北村一輝 余貴美子 ピエール瀧 新井浩文 國村隼 浅野忠信 阿部サダヲ

 

 

裏面

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あらすじ

海辺に漂着した小さな寄生生物、パラサイト。彼らは人間に寄生しては宿主に擬態し、ほかの人間を食料としてむさぼっていく。そのうちの1匹が至って普通の高校生・泉新一(染谷将太)に寄生するが、脳を乗っ取ることができずに右手に宿る。自身の肉体にパラサイトが寄生して驚がくする新一だったが、彼をミギーと呼んで共生するうちに奇妙な絆を育むように。やがて、彼の通う高校に教師・田宮良子(深津絵里)に寄生したパラサイトやって来る。それを発端にほかのパラサイトが次々と出現し、新一とミギーに襲い掛かる。(シネマトゥデイ)

 

 

原作は伝説の大傑作マンガ

 

原作は岩明均によるSF漫画。

月刊アフターヌーンで掲載されていたこの漫画は、哲学的な世界観が世界中で高く評価されており、6か国語に翻訳され世界中で販売されています。

連載が終了した後に、完全版、新装版、文庫版として販売されてることからも、根強いファンが多くいるということがうかがえますね。

 

アフターヌーンKCより全10巻が発売されている(「寄生獣」岩明均/アフターヌーンKC)

 

また、アニメ化もされています。

原作でたびたび用いられる残虐な表現は、作品の雰囲気を損なうことがない程度に、多少緩和されています。

 

『寄生獣 セイの格率』2014年10月8日より放送スタート。(『寄生獣 セイの確立』© 岩明均/講談社・VAP・NTV・4cast)

 

漫画好きなら一度は聞いたことがあるマンガですよね。いわずと知れた人気マンガが、なぜ今になってTVアニメ・映画と次々に映像化されたのでしょうか?

実は、これにはこんな大人の事情がありました…

 

『寄生獣』は連載当初から、独特な世界観で注目を浴びていました。そんな『寄生獣』にいち早く目を付けたのが、ハリウッドの映画製作会社ニュー・ライン・シネマ。長らくこちらの会社が映画化権を保持していましたが、ついに映画は製作されることなく、権利期間が終了してしまったのです。

その後、争奪戦の末、東宝が権利を獲得。すぐさま映像化されることになりました。

 

 

特撮もイケる山崎貴監督

 

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』などで知られる山崎貴監督がメガホンを取ります。

 

第27回 東京国際映画祭に登場した山崎貴監督(photo by Dick Thomas Johnson)

 

 

アカデミー監督賞・脚本賞と輝かしい受賞歴。さらに、もともと特撮畑出身の技術者ですから、『寄生獣』のような作品とも相性がいいはず。

 

原作ファンが多くいる作品だからこそ、評価の目はいっそう厳しくなることが予想されます。どう応えてくれるのか、監督の手腕に期待です!

 

 

予告編

 

 

ミギーがうねうねと超リアル。VFX は監督自ら担当しているということもあって、かなりの気合の入れようですね。阿部サダヲの明るい声が妙にマッチしていて、ミギーの不気味感を引き立てています。

 

これは期待できそう!!

 

 

鑑賞後レビュー(※ネタバレ含みます

原作で読者の度肝を抜いた社会派的要素はおあずけ?

ミギーのリアルな造形・動き、それに少年漫画らしいキレキレのアクションは迫力があって、さすがだなぁと感心させられます。最低限ここはクリアしておかないと、チープな映像が邪魔して、『寄生獣』本来の雰囲気を壊してしまうなんてことも容易に想像できましたからね… 監督は技術畑出身の意地とプライドを遺憾なく発揮してくれました!

染谷くんの新一もよかったですね。彼は何かに振り回されて困っている様子が絵になります。また、母親への反抗的な態度、その裏にある母親への愛情など、思春期の少年を見事に代弁しています。だからこその母親を失ってしまった時の心の壊れ方はリアルでしたね。原作の新一は絵がのっぺりとしていて、とても表情豊かをは言えません。新一というキャラクターとしては、原作越えといっても良いのではないでしょうか。

同じく、キャストとして意外な活躍を見せたのは東出昌大。私はこの役者について演技が上手だと感じたことはなかったのですが、今作品において寄生された男子学生を演じる彼は、これまでのどの出演作品よりも、役にはまっているように思えました。棒演技に抜群のスタイルが相まって、どこか人間ではない別の生き物のような錯覚を引き起こします。

 

『寄生獣』映画化第一弾はひとまず成功。次の完結編への期待を高めるための布石とも言えると思います。

次の作品では、今作の比ではないスケールの大きさに発展していくでしょうから、映像化はますます難しくなるでしょうね。クライマックスに向けてのヒートアップが今から楽しみで仕方ありません!

 

 

 

 

 

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