『この世界の片隅に』 昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。

 

 

『この世界の片隅に』

 

 

表面

 

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2016年 日本

監督:片渕須直

出演:のん(能年玲奈) 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 澁谷天外

 

 

裏面

 

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あらすじ

どこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。 すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。(Firmarks)

 

 

クラウドファンディングで製作された

 

この作品の製作費はクラウドファンディングで集められました。

クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる(Wikipedia)

3374人の支援者から3912万1920円の支援金を集めました。支援者数は、国内クラウドファンディングの過去最高人数で、支援金額も映画部門では国内最高額を記録します。

あくまでスタッフ確保のための資金で、実際の製作費は2億5000万円ほどらしいです。

クラウドファンディングサイト「Makuake」では、映画化プロジェクトがたくさん企画されている(Copyright © Makuake, Inc. All Rights Reserved.)

 

ちなみに、クラウドファンディングは、支援してくれた人に何らかのリターンを与えることが一般的です。例えば、製品であれば、それが商品化された際の完成品や割引など。

しかし、『この世界の片隅に』製作では、とくにこういった返礼品はありませんでした。少しでも資金を製作に回すことで、より良い作品に仕上げることが、最大の恩返しと考えられたためです。

 

たくさんの支持者と、それを最大限活用した製作陣の熱意で作り上げられたんですね。

 

 

監督・片渕須直×原作・こうの史代

 

監督を務めるのは片渕須直

(Copyright © 1997-2018 Wedge All Rights Reserved.)

主な監督作品に『アリーテ姫』『マイマイ新子と千年の魔法』など。

宮崎駿とも親交があり、『魔女の宅急便』では、宮崎駿復帰までの間、代理で監督を務めたこともあります。航空ジャーナリスト協会会員という顔を持ち、今作にもその知識の深さが活かされました。

 

原作はこうの史代の同名漫画。

全3巻が発売中(@こうの史代/双葉社)

実写映画化もされた『夕凪の街 桜の国』などで知られる漫画家です。今作では、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。

 

この二人は、NHKの東日本大震災の復興支援プロジェクトの一つである『花は咲く』(アニメーション版)で共演を果たしています。

 

 

圧巻の受賞歴・絶賛レビュー

 

大ヒット作『君の名は。』を抑えて、第40回日本アカデミー賞/最優秀アニメーション作品賞を受賞。その他にも、第90回キネマ旬報ベスト・テン/日本映画第1位や、第71回毎日映画コンクール/日本映画優秀賞など数々のタイトルを受賞。批評家のみならず、観客からの評価も非常に高い作品です。

片渕監督もブルーリボン賞/監督賞を始め、数々の映画祭で監督賞を受賞。

 

もともと限られた映画館でしか上映していなかった今作ですが、地方の映画祭で高評価を受けたり、著名人の口コミによって、あっという間に全国上映に拡大されました。

今はSNSがありますから、こういった良作が世に広まるのも早いですね。

 

 

予告編

 

 

優しいタッチで温かみのある絵ですね。

 

 

鑑賞後レビュー(※ネタバレを含みます

 

家族の死や激しい爆撃を脇役にして、人々の暮らし、営みが中心的に描かれる。それは、掃除や洗濯、ご飯の支度といったごくごく普通のこと。

 

原爆投下で10万人以上が亡くなった。
被害の大きさを表すのに数字は便利だけど、どうしても大局的に捉えてしまう。一人一人に生活があって、これまでの人生があった。そんな事をもう一度考えさせられる作品。

 

戦争を知らない世代にとっても親しみやすい。今の自分らとなにも変わりない生活を送っていたんだなぁと・・・
一瞬にしてそれがそれでなくなってしまう。もう途方にくれてしまいます。

 

 

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