「シャイニング」のロケ地となったホテルは現在も実存しているのか?

今なお、高い影響力を持つ「シャイニング」

ホラー小説家スティーブン・キングの原作を、巨匠スタンリー・キューブリックがビジュアル化した「シャイニング」。豪華なタッグにもかかわらず、あまり良い協力関係ではなかったようですが。

とはいえ、キングの恐怖演出やキューブリックの衝撃的なビジュアルの印象は強く、本作をオマージュする作品がその後いくつも生まれています。

冬の間閉鎖されるホテルに、作家志望のジャック一家が管理人としてやってきた。そのホテルでは過去に、管理人が家族を惨殺するという事件が起こっていたのだが……。モダン・ホラーの帝王S・キングの同名原作を離れ、キューブリックが独自に造り上げたホラー。

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特にオマージュされているのは、ジャック・ニコルソンの顔が浴室のドアに挟まっているこのシーン。非常にアイコニックで、映画以外のジャンルでもよく目にします。グッズ化も多数。

2019年には、本作の40年後を描いた「ドクター・スリープ」が公開。興行収入的には伸び悩む結果となりましたが、「シャイニング」を観たことがある人がニヤリとしてしまうような演出も多く、個人的には好きな作品です。

スティーヴン・キングのホラー小説をスタンリー・キューブリック監督がジャック・ニコルソン主演で映画化した『シャイニング』の続編。一家を襲ったホテルでの恐ろしい出来事から40年後、生き延びた息子ダニーが遭遇する新たな恐怖を描く。『ムーラン・ルージュ』などのユアン・マクレガー、『ミッション:インポッシブル』シリーズなどのレベッカ・ファーガソンらが出演。『オキュラス/怨霊鏡』などのマイク・フラナガンがメガホンを取った。

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後述しますが、こちらの作品のオリジナルへのリスペクトはすごい!

舞台は雪山の荘厳なホテル

恐怖劇が繰り広げられる舞台となるのは、深い山奥にある荘厳なホテル。冬季には閉鎖されるようで、ジャック・ニコルソン一家がその間の管理人を任される場面から映画は始まります。

劇中では、コロラド州のロッキー山上にある「オーバールック・ホテル」と紹介されるこのホテルは、外見からして素晴らしく、導入部分でグッと観る人を引き付ける魅力があります。こんな山奥にどうして豪華ホテルが・・・と絶句してしまうほどのインパクト。

いつかこのホテルを訪れてみたい・・・と思ったのを覚えています。一応、劇中ではいわくつきのホテルという設定なのですが、内装も豪華で、しかもキューブリックのビジュアルセンスが散りばめられているので、余計に魅力的に感じます。

「オーバールック・ホテル」はセットだった・・・

こちらが、ワーナーブラザーズが公開した「シャイニング」の撮影シーン。

なんとあの歴史を感じさせるオーバールック・ホテルは映画のために作られた撮影セットでした。しかも外観だけでなく、ジャックがタイプライターを叩いていたロビーも、庭の巨大迷路も全てセット。実在していなかったという訳です。

これには驚きました。細部にまで異常なこだわりを見せたキューブリック恐るべしです。

モデルとなったのは、「ティンバーライン・ロッジ」!

オーバールック・ホテルは実在しませんでしたが、モデルとなったホテルは存在するようです!

モデルとなったのは「ティンバーライン・ロッジ」というホテル。アメリカのオレゴン州にあり、マウントフッドの南側に建てられています。あのルーズベルト大統領が、大恐慌時代に景気回復策として建てたホテルとのことで、歴史的な建造物だそうです。

外見は映画のままですし、雪山に建てらているのでロケーションもばっちり。巨大迷路は存在しませんが、まさしく劇中のオーバールック・ホテルそのままです。

『シャイニング』のホテルに泊まれる!

ティンバーライン・ロッヂは現在も営業しており、年間200万人の観光客が訪れる人気の観光名所です。劇中では冬季は封鎖されていましたが、アメリカで最も長いスキーシーズンを楽しめる地域で、年間を通してスキーヤーとスノーボーダーが訪れています。

部屋はいくつかあるようですが、一番高級なクイーンルームでも、繁忙期でお値段3万円~と意外にも安価です。

内装はコテージ風で、映画の豪華なイメージとはちょっと違うかも。でも、『シャイニング』ファンなら一度は泊まってみたい夢のホテルです。アクセスがちょっと悪いですが、マニアの方はぜひ!

こっちはちょっと劇中の雰囲気を感じる。海外のホテルはゆったり贅沢に空間を使っていますよね。

ちなみに、リメイクの方は・・・

リメイク作の「ドクター・スリープ」にもオーバールック・ホテルが登場します。

順当に40年の時を重ねたように見えるホテルの内観も実はセットです。アトランタにあるブラックホール・スタジオで組み立てられ、その広さはなんと約8000平方メートル以上。マイク・フラナガン監督の気合が伝わります。

プロデューサーのトレバー・メイシーは「キューブリック財団は非常にオープンで寛大に対応してくれて、僕らにオリジナル映画の元映像やセットの設計図を見せてくれた」と語っており、これらの資料を基にディティールまで精巧に作りこまれています。

ティンバーライン・ロッヂはちょっと遠いので、この作品で『シャイニング』の雰囲気に再び浸るのもよし!

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