『LEGO(R)ムービー』はストップモーションアニメ?それともフルCGアニメ?

レゴが動き出す!夢のような映画『レゴ(R)ムービー』

子どもの頃夢中で組み立てて遊んでいたレゴ。思い入れのある方も多いのでは?

レゴは1934年創業のデンマークの会社。社名はデンマーク語で「よく遊べ」という意味なんだそうです。その由来の通り、世界中の子供たちに支持されている大人気のおもちゃです。

2017年にはレゴの世界観を思いきり楽しめるレゴランドが名古屋に誕生。あまり行ったという人を聞きませんが、日本でも多くのファンを持つおもちゃですね。子供一人4100円~と、なかなかの強気価格ですが、そもそも、レゴ1キットもそれなりのお値段がするので、ターゲットとしては正しいのでしょう。

そんなレゴが動き出す?夢のような映画がこの『LEGO(R)ムービー』です。

エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。にもかかわらず、どういうわけか人知を超えた能力を誇り、世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。困惑する中、謎めいたグループのメンバーに迎え入れられた上に、バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟もない彼は、行く先々で大騒動を巻き起こしていく。

シネマトゥデイ

2014年製作のアメリカ映画。監督は『21ジャンプストリート』シリーズで知られるフィル・ロード&クリストファー・ミラー。デビュー作では、CGアニメ映画『くもりときどきミートボール』(この作品も意外に快作!)を撮っている優等生コンビです。

ちなみに『レゴ(R)ムービー』の(R)は登録商標のこと。 右上に®が付いているやつですね。本作は、レゴ社が製作しているわけはなく、ワーナーブラザーズが製作している作品です。

どうやって動かしているの?

まずは、この映画の予告編をご覧ください。

レゴでできた街をミニフィグたちが所狭しと動き回っています。建物も乗り物も全部レゴ。ファンにとって夢のような世界が広がっています。登場するパーツは全て実在するレゴブロックだというからさらに驚き。製品番号?型式番号?みたいな数字コードが振られているシーンも印象的です。

DVDの特典には「エメットの車を作ってみよう」という特典も封入されていますので、本当に劇中に登場する全てのものは、実際にレゴで再現できるということですね。

ということは、実際のレゴをちょっとずつ動かして作っているの?と思った人も多いのではないでしょうか?これは「ストップモーション・アニメ」と言われる手法です。

ストップモーション・アニメーション(Stop motion animation)とは、静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影し、あたかもそれ自身が連続して動いているかのように見せる映画の撮影技術、技法。アニメーションの一種であり、SFXの一種。コマ撮り(コマどり)ともいう。

ウィキペディア(Wikipedia)

実際に、YouTubeにはレゴを使ったストップモーション・アニメがたくさんアップされています。例えばこの「Lego Bowling」では、ミニフィグたちがボウリングを楽しんでいる動画。

ほかにも、レゴでカレーライスを作るといった変わり種ムービーもあります。切った野菜がレゴになっていく様子は見ていて不思議な気持ちになりますね。

このように、少しずつブロックやミニフィグを動かしてアニメーションを作っているわけですから、途方もなく大変な作業であるということが想像できます。

この手法を用いて映画製作を行っている監督にウェス・アンダーソンがいます。『犬ヶ島』や『ファンタスティック Mr.FOX』などの優れたストップモーション・アニメを制作している彼によれば、「1週間かかってやっと変化がわかるようなペース。(中略)まるで人形に命を吹き込む魔法のようなもので、その手作りの感覚がストップモーション・アニメーションの最大の魅力だと思っています」とのこと。大変な作業であることには間違いないようですが、その分世間から高く評価されている手法です。

ワーナーブラザーズ製作の『レゴ(R)ムービー』は、このストップモーション・アニメの手法で製作されたのでしょうか?

最先端の技術を駆使したフルCGアニメーションだった!

『LEGO(R)ムービー』はフルCGアニメです!

ストップモーション・アニメじゃないと知ってちょっとガッカリしましたが、調べてみるとどうやらただのフルCGアニメではないようです。

本作のDVDには制作秘話的な特典が収録されているのですが、これによれば、監督のフィル・ロードとクリストファー・ミラーは、はるばるデンマークのレゴランドを訪れたり、レゴ本社の工場を視察しています。そして、これらの研究の結果、独自のレゴシステムを開発。このシステム、素人にはよくわかりませんが、登録されたレゴブロックを自由に組み合わせたり、可動域を把握してミニフィグたちを自在に動かすことが可能なシステムのようです。

この革新的なシステムを作り上げあげたのは、オーストラリアのVFX制作会社アニマル・ロジック。アニマトロにクス分野において大きな功績を残した『ベイブ』や、バレットタイム演出で話題となった『マトリックス』等を作り上げた技術力に定評のあるスタジオ。『レゴ(R)ムービー』は普通のフルCGアニメではなかったという訳です。

また、上記で紹介したような、レゴファンの作ったYouTubeムービーからも影響を受けた監督は語っています。

こんなにあった!他のレゴアニメシリーズ

『LEGO(R)ムービー』と同じ手法で作られた作品は、実は結構たくさんあります。オススメをいくつかご紹介!

『レゴ(R)ムービー2』

襲撃事件から数年が経過したブロックシティは、荒れ果てていた。ある日、お気楽なエメットの前に謎の宇宙人が出現し、ルーシーやバットマンを連れ去ってしまう。仲間の救出に向かったエメットがたどり着いたのは、クイーンが支配する銀河で最も危険な惑星だった。

シネマトゥデイ 

まずは続編のこちらから。軽妙なテンポとどこか考えさせられるテーマ性が引き続き感じられる名作です。前作のラストシーンからそのままつながっているので、ご覧になる方はご注意を。

『レゴバットマン ザ・ムービー』

町を守る孤独なヒーロー・バットマンのもとに、ロビンがやって来る。ところが、ロビンのあまりのお調子者ぶりに、二人は全く息が合わない。そんな中、ジョーカーが宇宙に閉じ込められていた悪者たちを脱走させ、世界の危機を救うべくバットマンとロビンは立ち上がるが……。

シネマトゥデイ 

『レゴ(R)ムービー』で独特の印象を残したバッドマンを主役にしたスピンオフ作品。「バットマン」は、実写・アニメ共に擦り切れるほど使い倒されているコンテンツですが、その中でも上位に来る作品だと思います。レゴ好きだけでなくバットマンファンにこそ観てもらいたい。

『レゴ ニンジャゴー』 (テレビアニメ)

ウー先生の下で修行をつむニンジャたち― カイ、ジェイ、コール、ロイド、ゼン、ニャー ―。エレメント・マスターの子孫で特別な力を受け継ぐ6人のニンジャたちが、ニンジャゴーの世界を守るために敵と戦う!!今回の新たな敵、それは、海賊ミスフォーチュンを率いる、魔神ナダカーン。3つの願いをかなえる特別な力を持つ魔神が、海賊の仲間とともにニンジャを襲う!はたして6人のニンジャたちは、ニンジャゴーの世界を守れるか!?

dアニメストアあらすじより

2011年から放送されているアニメシリーズ。忍者を題材にしており、北米圏で大人気。現在までにシーズン12まで製作されています。本作をテーマにしたレゴキットはもちろん、劇場版やゲームにも派生しています。

『レゴ(R)ムービー』と比べると、比較的子供むけで、ビジュアル的にもアニメーション色の強いものとなっています。

『レゴ(R)ムービー』を題材としたキットも発売されている

レゴ(LEGO) レゴムービー レゴ(R) ムービーメーカー 70820

エメット、ルーシー、レックスの3体のミニフィギュア同梱。スマホでオリジナルのレゴムービーを作れるようにひと工夫されていて、本作の世界観を存分に楽しめるキットです。

劇中に登場する全てのパーツがレゴなだけあって、このほかにもコラボ商品がいくつも発売されています。本作ファンはぜひお気に入りを探してみてください。

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